あなたの組織は『最高のチーム』を目指しますか?それとも『最強のチーム』を目指しますか?

教育
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私は、かつて『最高のチーム』を目指した。

これは、学生時代ラグビーをしていた経験が大きいと思います。

ラグビーって、色んな人が求められるスポーツなんですよね。

  • 力が強い人
  • 足が速い人
  • 体重が重い人
  • 無尽蔵のスタミナがある人
  • 頭がキレる人
  • 身長が高い人
  • 身長が低い人 etc…

様々な能力を持ったメンバーが、それぞれの役割をこなすスポーツがラグビーです。

なかなか珍しくないですか?w

ひとつのチームに、さまざまな能力や身体的要素が求められるスポーツって、あんまりないですよね。

だからこそ『最高のチーム』を目指したんだと思います。

みなさん、こんばんは。

さっきから『最高のチーム』だ『最強のチーム』だ言うてるけど、何がちゃうねんw

そんな声が聞こえて来そうですw

今回は、私が組織運営を行うにあたり、非常に重要視している『どんなチームに仕上げるか』についてお話しようと思います。

YATAGARASU流『最高のチーム』

最高のチームとは、『個の力』を最大限に活かすチーム

私が考える『最高のチーム』とは、『個の力』を最大限に活かし、役割が明確にあるチームです。

ラグビーで言うと…こんな感じです。

  • 力の強い人には、ボールを守る仕事を
  • 足の速い人には、ボールを運ぶ仕事を
  • 身長が低い人には、ボールをかき出す仕事を
  • 頭のキレる人には、ゲームメイクを

それぞれの『ストロングポイント』を活かし、『ウィークポイント』を補完(足らないことを補って完全な状態にすること)できるチームこそが『最高のチーム』です。

これは、仕事でも同様なんですね。

私が仕事をしてきた中で、これが『最高のチーム』だと感じたチームがあります。

私が…25歳くらいですかね。

若さゆえの勢いがあったピチピチの頃ですw

当時は、『お芋ちゃん』『龍』『太ちゃん』『YoHey』『私』の5人がチームとして動いていました。

このチームは、完璧な役割分担を行い、数々の輝かしい成果を残したチームです。

この『最高のチーム』の役割分担は……

アイデアマンである『龍』が、次々とアイデアを出す。

そのアイデアを『私』が企画としてカタチにする。

カタチになった企画を『YoHey』が様々なツールを使い、分かりやすく表現する。

当時は、現在のようにスマホなんかで簡単に動画編集できる時代じゃなかったわけです。

そもそもスマホなんてなかったし、PCだって今のように一家に一台はあるという時代ではありません。

動画を制作するにも、POPを制作するにも、それなりの知識とスキルが必要な時代でした。

その時代の『YoHey』の存在は極めて希少だったんですね。

彼の能力により、大きくチームの教育シーンを変えましたね。

年長の『お芋ちゃん』は、4人が繰り出す若さゆえのトリッキーな仕事っぷりを上司との間に立って取り持ってくれました。

あのチームが、前例のない思い切った仕事をやり続けられたのは『お芋ちゃん』の力がめちゃくちゃ大きかったです。

いつも矢面に立って、チームが自由に動けるようにしてくれましたから。

こんな風に、それぞれがそれぞれの特性を生かし、役割をこなすことで、新たな教育シーンを創造しまくったわけです。

あの頃の、あのチームは、まさに無双状態でした。

でも…

それは……

同時に『諸刃の剣』でもあったわけです。。。

『最高のチーム』は、いつまでも続かない

『最高のチーム』って、続かないんですよ。

当然です。

メンバーが一人でも欠ければ、仕事の精度が落ちるからです。

いや。

落ちるどころの騒ぎではなくなります。

コンスタントに創造してきたものが、一切できなくなると言っても過言ではありません。

これは、かなりのリスクですよね。

『最高のチーム』は、役割分担が明確であり、瞬間的な業務効率は、非常に高いです。

しかし、その反面『担当』がひとりでも欠けると、業務が停滞するわけですから、一気に業務効率は落ちてしまいます。

特に学校という組織は、年に1回のペースで配置換えが発生するわけです。

『最高のチーム』が、ずっとずっと続くはずがないんですよね。

それは、幹部としてチームをまとめる立場になっても、私の悩みの種だったんです。

YATAGARASU流『最強のチーム』の作り方

組織弱体化の要因『属人化』を撤廃せよ!

『属人化を撤廃せよ!』

ある勉強会で、当時の総務部長から放たれた、その一言によって、私に一筋の光が差し込みます。

『個の力』に頼り切ったチームは、役割を明確に分けすぎるあまり『属人化』してしまうわけです。

『属人化』とは、特定の人に業務を依存してしまってる状態です。

要するに、その人がいなければ業務が成り立たない状態ということです。

この属人性を撤廃しない限り、継続的に結果を出し続けるチームを作るのは無理だと思ったんですね。

そして、師匠と話し合いを行い出した答えが『マニュアル化』です。

え?

マニュアルなかったの?

さすがに、そんなことはありませんw

それまでにも『マニュアル』は、間違いなく存在していましたよw

『技術マニュアル』という、技術を行う上での手順書のようなものが…

ただ、目的は『属人性』の撤廃です。

例えば…

『技術マニュアル』によって、教える技術の手順は、全教員同じなんですが…

教え方は、その教員の経験とスキルに委ねられているわけです。

『属人性』を撤廃するには、この教え方を『マニュアル化』しなければならないわけです。

これが…

めちゃくちゃ大変なんですw

なんせ、一人ひとりがこだわりを持って授業を展開しているわけですからw

『教え方をマニュアル化することなんか無理w』

そんな風に言われたこともあります。

属人性を撤廃すると決めて、すぐに…私は、またまた大きな壁にぶち当たるわけです。。。

『スキームだけ確立しましょ』

壁にぶち当たった私を救ったのは『YoHey』の一言でした。

『スキームだけ確立しましょ。ひとつに絞ることが重要なんちゃうでしょ。』

かしこかよw

そりゃ、そうや。

ひとつの教え方に絞る必要なんてどこにもない。

先生方がこだわった教え方は、すべてが正解なわけです。

一つよりも二つ、二つよりも三つ。

教え方なんて多ければ多いほどいいんです。

選択肢が増えるわけですから。

この一言によって、一気にことが動き始めました。

グループ校全教員を巻き込んだ、壮大なプロジェクト。

私は、秘かに『虎の巻プロジェクト』と名付けておりましたがw

虎の巻プロジェクトの内容は…

  • 伝え方
  • 板書方法
  • デモンストレーション方法
  • チェック項目
  • チェック方法
  • 生徒が間違えやすいポイント
  • 注意事項
  • 弱点克服ポイント etc…

ざっと挙げるだけでも、これだけ詳細まで載せるんです。

これを1限単位に全科目作るわけですw

かなりの作業量ですが…

各教員を得意科目に振り分け、こだわりの教え方を『YoHeyスキーム』に当てはめる。

そうすることで、たった2日で『虎の巻』が完成したわけです。

こうして、属人性を撤廃するための『マニュアル』は完成したわけです。

しかし、これは第一歩に過ぎません。

そこからは、あらゆるものをマニュアル化していきました。

例えば…

甲斐ちゃんは、『面談スキーム』を仕上げたし…

アイデアを出すための『ブレストマニュアル』や『企画立案スキーム』…

とにかくあらゆるものを『マニュアル化』しました。

その結果、新人でもある程度の仕事ができるようになり、特定の人に頼り切った業務も随分となくすことに成功したわけです。

YATAGARASU流『最強のチーム』とは

私が考える『最強のチーム』とは、『属人性』がなく、『個の力』を最大限に活かせるチームです。

あくまでも『個の力』がベースであり、業務は適材適所に人員を配置し行う。

それでも、何か起こった時には『人を選ばず』対応できる組織が『最強のチーム』ですね。

そうすることで、属人化した組織のウィークポイントを補完することが可能です。

絶対的に大切なことは『個の力』ありきのチームビルディングを行うことです。

そうしなければ、逆に『自由な発想』が生まれない、面白みも成長もない組織になってしまいます。

それこそ、組織は弱体化してしまいます。

『なんでもマニュアルにするから、マニュアル人間が生まれる』

そんな考えを持っている人もいますが…

マニュアルが、マニュアル人間を作ると本気で思っているなら…

人を育てるセンスがないですね。

マニュアルの存在が悪いのではなく、マニュアルの内容に問題がある。または、教え方に問題がある。

もっと言うなら、チームビルディングに問題がある。

そう考えたほうが、その問題は解決します。

それほど『個の力』をベースに『属人性』を排除したチームビルディングを行うことが重要ということです。

『最強のチーム』とは、いつ誰がチームから抜けても、いつもと変わらず、高精度の業務を行うことが出来るチームです。

今日は、ここまで。

では、ばいちゃ。

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