今回が『オンライン授業』についての最終回です。
前回の記事を読んでいない方は、そちらからお読みください。
コロナ禍による『オンライン授業』によって、教育の新しいカタチは生まれるか?vol.1
コロナに禍よる『オンライン授業』によって、教育の新しいカタチは生まれるか?vol.2
今日もはじめますかー。
こんばんは。
投稿時間を何時にしようか迷っている國米です。
早速、前回の続き、いってみよー。
目次
『オンライン授業』の方法は2通り
オンライン授業の方法は、大きく分けて2通りあります。
- 事前に授業を撮影して配信する『映像タイプ』
- リアルタイムで授業を配信する『Liveタイプ』
今回は『Liveタイプ』のメリットとデメリットを注意点と合わせてお伝えします。
『Liveタイプ』のメリットとデメリット
さて、今回はLiveタイプのメリットとデメリットをお伝えします。
『Liveタイプなら、普段と同じ授業でええやん』
そう考えているあなたは、大切なことを見落とすかもしれません。
私が考えるLive授業は、普段と同じ授業をするために、全く違う角度から考えなければならないことが多いからです。
『Liveタイプ』のメリット
- 双方ともその場で質問ができる
- 生徒を巻き込む授業ができる
- 説明スキルに自信がない教師も『映像タイプ』よりはマシになる
『映像タイプ』と『Liveタイプ』を比べたときに、全く真逆になることが分かりますね。
真逆なので、説明については割愛しながら、重要ポイントを話していきます。
3つ目がメリットになるのか…という疑問は、一旦横に置いておきましょう笑
双方ともその場で質問ができる
子供が質問をすることによって、解に導くことが出来るのは容易に想像できると思います。
しかし、個別での質疑応答は御法度です。
これは、通常時の授業でも同様ですが、同じ空間にいないことから、より『ほったらかされてる感』が出てしまいます。
それが多くなった時、子供たちは『自分には関係のないこと』と話を聞かなくなってしまいますので注意が必要です。
質問に答える際は、子供たちを巻き込みましょう。
そして、重要なのは、教師側から子供に質問を投げられるという点ですね。
理解度を把握できますから、その後の授業計画を変更することも可能です。
これは映像授業では、絶対にできないことです。
効果的な授業を行うには、理解度を把握した授業展開が必須です。
私も授業計画は事前に立てますが、授業計画通りに進められたことは一度たりともありません。
授業計画を崩さない教師は非常に多いですが、それは生徒の理解度を無視した授業といっても過言ではありません。
要するに、『Live授業』でありながら、やっていることは『映像授業』と変わらないんです。
勇気をもって、自ら作った授業計画を、自ら叩き壊すことが必要です。
そして、それこそがLive授業の『醍醐味』です。
生徒を巻き込む授業ができる
これは非常に効果的な授業の進め方ですが、オンライン授業におけるLive授業の際には、少々工夫が必要です。
通常の授業ならば、数名のグループに分けて、話し合いを行うことも可能ですが、オンライン授業では難しいですよね。
30名いるアカウントのなかで、数名毎のグループに分けて話をさせるには、グループ対象者以外のマイクを子供側の設定で切らせるなど、子供たちによっての操作が必要になります。
これ伝えるの、結構ムズいですよ笑
オンライン授業がスタンダードになれば、教師側で設定できるなど色々な機能が出てきそうですが、調べたところ今そのような機能は存在していないようです。
その間は、グループ事にアカウントを作成して、教師の前に数台のPCを設置するかですね笑
説明スキルに自信がない教師も『映像タイプ』よりはマシになる
一定の説明スキルは要りますよ笑
でも、質問することで理解度の把握は出来ますから、授業計画をぶっ壊す勇気が備わっている教師は、まだマシでしょうね。
そしてそれ以上に、教師は生徒の『表情』や『態度』『座り方』などの細かい仕草によって、異変を感じ取っています。
『わかってないな』とか『不安そうやな』と感じることで、再度確認をしたり、もう少し掘り下げた説明を加えたりしています。
Live授業では、生徒を見ながら、理解度を確認し、授業を進めらることが一番のメリットですね。
しつこいようですが、授業計画を変更できる教師のみではあります。
『Live授業』のデメリット
- 授業を受ける時間が決まっている
- 質問したくても質問しづらい
- 集中しずらい環境になる
デメリットについても、やはり真逆になります。
メリット同様に重要ポイントを話します。
授業を受ける時間が決まっている
決められた時間に授業を受けなければなりません。
規則正しい生活を維持するためには良いかもしれませんね。
しかし、オンライン授業ならではの、良いこともあります。
通常授業では、体調不良などで授業に参加できないことがありますが、オンライン授業はそうではありません。
『Live授業』自体を録画して、参加できなかった生徒に配信することで、『映像授業』として、同じ授業を受けることが可能です。
質問したくても質問しづらい
これは、通常授業の時よりも質問しづらい環境にありますよ笑
なんせ画面を通して、自分の質問している姿を、クラス全員が『真正面』から見ているわけですからw
普段でも質問できない子供は、より質問しづらくなる可能性大です。
教師が生徒の性格を熟知して、よく観察し、理解度を見極めることが重要です。
集中しずらい環境になる
クラス全員の顔が画面に映っているわけですから、やはりどうしても気になってしまうでしょうね。
ヘタしたら、ずーーっと、好きな子の顔を眺めて、授業終わりますよw
しかし、残念ながら、これには対策があるようです。(残念ながら?w)
導入するソフトによっては、教師側でどの画面を映し出せるかは設定できるようですね。
この辺りのことも踏まえながら、どのソフトを導入するか検討したほうがよさそうです。
『オンライン授業』できない科目もある?
当然ですが、現状のままでは、オンライン授業ができない授業も一部存在します。
それは『協働』を体験する授業ですね。
例えば、家庭科の『調理実習』。
調理実習は、調理の仕方を覚えることが目的ではないように思います。
単純にカレーの作り方を覚えるのではなく、みんなで協力して作ることに意味を見出しているように思います。
目的は『チームで役割分担を決めて、協働することを学ぶ』ですね。
これはオンラインでは、できまへん。
オンラインでやることを想像してみる…
『ほな俺、じゃがいもの下処理するわ~』
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
で、どうしたらいいん笑
なにも生まれへん…
じゃがいも持って、茫然と画面を見続ける俺の姿しかみえへんw
でも、この辺りの授業のやり方も突き詰めて考えれば、何かいいアイデアが出てくるかもしれませんね。
『協働』を教えるのは調理実習じゃなくても出来ますから。
頭をグリグリマッサージして、柔軟に考えたいものです。
そうすると教育の新しいカタチはまだまだ出てくるはずなんです。
どんな時代にも対応したいですね。
今回はここまで。
初回の投稿から結構、専門的な話になってしまったので、次回は皆さんが気になっている事をお話ししようかと思います。
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