【読者の質問に答えてみた】学校に行きたがらない子供の対応はどうするべきか?

教育
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みなさん。こんばんは。

先日の投稿『風邪くらいで休むな!』という危険な教育において読者の方から質問があったので答えてみようと思います。

【質問内容】
 ①『学校に行きたくない』という理由で学校を休ませていいか。
 ②『学校を休ませる』or『休ませない』の基準はどこに設定すればよいか。

ご質問ありがとうございます。

まず、はじめに。

仕事柄、多くの保護者の方と話す機会があります。

そして多くの保護者の方が、子供への教育に対して『不安』や『悩み』を抱えていらっしゃいます。

当然です。

大家族でもない限り、子育てというものは人生において何度も経験することではありません。

なので、気楽に考えましょ。

親に迷惑を掛けない子供がいないように。

子供に迷惑を掛けない親もいません。

私たちが『生きる』ということは、誰かに迷惑を掛けながら生きています。

この世界は、持ちつ持たれつで出来てるということです。

『学校を休む』という行動よりも、『なぜ休みたいのか』が重要

結論から申し上げると、『休みたい』と言ってきたら休ませて構いません。

一日学校を休んだからといって、何かが大きく変わることは稀です。

『学校を休む』という行動よりも、『なぜ休みたいか』を知ることが重要です。

『休みたい』と思う要因が分からなければ、その後の対処を見誤ってしまいます。

『なぜ休みたいのか』を知ることが最重要です。

しかしながら…。

子供に直接聞くわけにもいきませんよねw

ストレートに聞いたところで、ホントのことを話してくれるとは限りません。

また、当然ながら頭ごなしに『行け!』というのもNGです。

【NGまとめ】
 ・理由を尋ねることもなく『学校に行きなさい!』と叱る
 ・『どうして行きたくないの?』『なにかあったの?』と詰問する
 ・何も聞かずに『好きにしなさい』と突き放す
 ・なんとかして行かせようと『説得』する

バランスが難しいですよねw

『答えは、その人の中にある』

コーチングの鉄則です。

周りの人が、なんだかんだと言ってみても、答えはその人の中にしかありません。

聞き方を工夫することで、答えが見えてくることもあります。

例えば…

子『学校に行きたくない。』

親『どうしたの?』

子『なんとなく。楽しくない。』

親『そうか。じゃあどうしたら楽しくなる?』『どんな時が楽しい?』

子『先生が優しく話してくれる時。』

親『そうなんやね。先生に叱られたん?』

こんな感じですね。

決して、やってはいけないことは、大人が『〇〇だろう』と決めつけて話を進めてしまうことです。

そんな風にされた子供は、それ以降は親に相談してくることも無くなるでしょう。

『休みたい理由』が判ったら、子供に決断させる

『休みたい理由』が判明した後は、いくつかの選択肢を与えて、最後は子供に決断させることです。

親が『こうしなさい』『こうしてあげる』というのは必要ありません。

子供は、自身で判断し、自身で決断することが出来ます。

例えば…

『友達とケンカして、謝りたいけど…不安』という理由で休みたかったと判明したとしましょう。

子供に提示する選択肢としては…

  1. 勇気を持って、自分で謝る
  2. 親から相手の親へ連絡を入れてから、自分で謝る
  3. 親から先生に相談してから、自分で謝る

こんなところでしょうか。

選択肢は多すぎても選べないので、3つくらいが適当でしょう。

そして、必ず『自分で謝る』というワードが入ってきます。

親が謝ったところで、何も解決しないからです。

その後は、子供が考えて選択したものを尊重してあげればいいだけです。

決して、親から『学校に連絡する』『相手の親に連絡する』ということを決めつけて言わないようにしましょう。

もちろん、事の大小によっては『報告』や『謝罪』を必要とするケースはあります。

それは、親の判断で行って構いません。

ただ…たまに親から学校に連絡したことを子供に言わないで欲しいと連絡を受けることもあります。

これは、あまり良いことではありません。

親が子にウソをつくことは、関係性を悪化させることになるので注意が必要です。

子供が『休みたい』と言ってきやすい時期

子供にもストレスはあります。

特に環境が変化したときには、心も身体も疲れてしまいます。

環境の変化というのは、引越しによる転校や進学によって、新たな人間関係を構築しなければならない場面だけではありません。

  • 進級によるクラス替え
  • 担任変更
  • 夏休みや冬休み明け
  • GWなどの長期連休明け

このような場面でも起こり得ます。

生活リズムが変化しやすい時期に『休みたい』と言ってきやすいわけです。

これは『不安』や『緊張』からの感情です。

この時に『不安』を煽るような言葉は避けることをオススメします。

『不安』よりも『楽しみ』の感情を引き出すことが重要です。

  • 〇〇ちゃんと会えるの楽しみ?
  • 今度の授業では、〇〇が出来るやって!やってみたい?
  • 友達とどんなことして遊びたい?

ワクワクするような言葉を掛けることがいいですね。

そして、全ては相手から引き出すことです。

大人が正論を並べ立てたところで、状況は変化しませんよ。

『休ませる』or『休ませない』の判断基準

ここまでブログを読み進めて頂いた方からすると、今更感が満載ですがw

判断基準などあるはずがありません。

全ては『子供が決断する』からです。

極論を申し上げると…

『自分の夢を叶えるために、学校を休むのであれば構わない』

私は、そう考えています。

棋士の藤井聡太くんが中学生の頃、対局のために欠席したことに苦言を呈した報道がありました。

インタビューに応じていた主婦の方は、こんな風に言っていました。

『中学生なのに学校を休んで将棋をしているなんて…勉強について行けてないのでは?』

笑っちゃいますよw

きっと、アナタより賢いと思いますよwって言ってあげたいですよね。

大人から見たときに『サボっている』『好きなことのために休んでいる』と思うことも、子供は本気で打ち込もうとしているんじゃないでしょうか。

『夢を叶えるために必要なら休めばいい』

学校の勉強で一番成績が良かった学生が、社会に出て活躍するかどうかは…

残念ながら、全くの別物です。

学校にも行かず、街でたむろしていた不良が大企業の社長になることもあります。

人生とは、そういうものです。

『善悪』で考えるより『損得』で考える

教育においては『善悪』で考えるように教えることがほとんどです。

でも誤解を恐れずに言えば…大人は『損得』で考えますよね。

子供たちは、そこに違和感を感じるんです。

私は、子供にこそ『損得』で考えるように教えることが大切だと思っています。

この話は…また次回に。

では。

ばいなら。

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プロフィール

新しい教育のカタチを提案する教育デザイナー。
・部下育成に手を焼いている
・子供の教育が正しく出来ているか不安
そんな悩みをズバッと解決に導きます。

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