話し上手は『導入上手』

教育
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みなさん、こんばんは。

以前、『私のブログで書いている冒頭のしょーもない話は、導入の重要性を記事にまとめるためのもの』と説明いたしました。

話が上手いなぁ。って人いるでしょ?

『話し上手は、聞き上手』って言葉がありますが…

これは、その通りだなと思います。

でも、私は…

『話し上手は、導入上手』って言葉が好きです。

ん?

聞いたことがない?

ですよねw

今、私が作った言葉なのでw

今日は『導入の重要性』についてのお話です。

『導入』ってなんだ?

『導入の重要性』と言われても…

なんだそれ?って感じですよね笑

例えば…

私が中学生の頃、社会の時間の冒頭は、必ず先生が、その日の朝刊内容を解説するというコーナーがありました。

それが、上手い導入だったかは、別として…w

要するに、

落語でいう『まくら』

漫才でいう『つかみ』

このようなモノだと思ってください。

導入の目的

導入の目的は、ネットで検索すれば、だいたい同じような内容が書かれています。

大学教授なんかが書いたレポートやマニュアル的なものが出てくるので、それなりに根拠はあるんでしょうが…

私が考える目的は、ただ一点です。

『相手を惹きつける』

これだけです。

『引きつける』ではなく『惹きつける』です。

これだけを考えて、授業の『つかみ』をどうするか考えます。

これね。

下手すると…授業計画よりも時間をかけて考えますw

こちらの土俵にどう引きずり込むか。

授業の冒頭、5分~10分で1時限の授業の命運が分かれますw

いや。冗談じゃないですよ。

導入が上手くいった授業とそうでない授業とでは、生徒たちの成長度合いが全く違うんです。

それほど『導入』が授業を左右するということです。

『授業』という言葉を使っていますが、これは何も授業だけに限ったことではありません。

セールストークだってそうだし、友人との会話でも、導入が上手い人のほうが、その後の展開も上手く運びます。

『最高の導入』とは

初めに伝えておきますが…これだけやっておけば良いという『導入』はありません。

好感触だった導入が、次の日には、全く手応えを感じなかったということは、ザラにあります。

いかに『その相手』によって、導入内容を変えられるかです。

目の前にいる人が、どんなことに惹かれるか考える必要があります。

また、同じ相手に展開する場合でも、『人』にはコンディションというものがあります。

『元気』な時もあれば、『疲れている』時もあるし、

気分が『ノッてる』時もあれば、『ノッてない』時もある。

『集中している』時もあれば、『集中できていない』時もあるし、

『やる気がある』時もあれば、『やる気がない』時もある。

それは、なにも生徒だけではありません。

教師も同じく『人』です。

『プロはコンデションを崩さない』と言う人もいますが、それは嘘です。

プロだって、人ですからw

コンディションが悪い時はあります。

それでも、いつもと変わらないパフォーマンスを発揮できるのがプロです。

導入は、さまざまなコンディションの相手を惹きつけるためのスキルです。

どんな状態の相手でも、10分で完全にコチラの土俵に乗せてしまう。

そして、目の色を変えさせる。

それこそが、『最高の導入』ですね。

導入は『序破急』でいう『序』である

授業は『起承転結』で展開する。

こう考える人が、多いように思いますが…

私の授業は『起承転結』ではなく『序破急』で構成するように考えています。

この話は、また別の機会に詳しく記事にしますね。

導入は、序破急でいうところの『序』にあたります。

ちなみに、起承転結で展開する場合は『起』にあたると言われています。

導入の事例を調べると、これまた大学教授あたりがネットにわんさか出しています。

その中には、前回の復習や理解度チェックなど、私なら絶対にやらないような事例もありますがw

まぁ、これも何かしらの根拠があるのでしょう。

私の導入の目的は、ただ一つ。

『目の前の相手を惹きつける』ですから…やらないですけど。

1限の時間って、だいたい45分~50分くらいですよね。

序破急で構成する場合…

  1. 『序』:10分
  2. 『破』:30分
  3. 『急』:5分

45分を1時限とするなら…時間配分としては、こんな感じになります。

成長が実感できる授業。

要するに『面白いと感じる授業』にするには、展開部分が30分しかないんですよ。

いかに『序』の部分で惹きつけられるかが勝負です。

前回の復習やってる場合ちゃうでしょw

ほんでね。

前回の復習って、そもそもオモロないねんw

前回の授業の成果がどうだったかは、前回の『急』である程度は把握できます。

もし…導入で、前回の復習をした時に理解できていないことが、初めて分かった場合…授業を変更しなくてはなりません。

理解していないのに、次の課題に移っても、つまずくのは目に見えてますからね。

そして、生徒の状況を把握できないレベルの教員が、瞬時に授業を変更できるとも思えません。

でも、前回の授業が上手くいっていないと、事前に分かっていれば…再教育のための導入が出来ます。

『序』である導入の10分間で、今日の授業を真剣に受ければ、自分にも出来るかもしれない。

そう、思わせられるかどうかが重要です。

『序』である導入に最も必要なことは『問題提起』

導入で人を惹きつける上で、最も重要なことは『問題提起』です。

『こんなことに困っていませんか?』

『これが出来なくて悩んでませんか?』

『これが実現出来たら幸せだと思いませんか?』

共感を得る『問題提起』をすることです。

そして…

『実は…こんなものがあるんです』

『これをやってみたら変わるかもしれませんよ』

簡単に言えば、こんな感じに展開していくわけです。

そして、それはシンプルで解りやすくする必要があります。

『これなら、私にもできるかも』

そんな風に感じてくれたら、導入は終了です。

展開までのプロセスは、無数に存在しますが…

最終的に『出来るかも』『やってみたい』と思わせることが導入の役割ということです。

この『導入』が出来れば、ググっと生徒は成長してくれますよ。

私のブログでは、現在まで、さまざまなパターンの導入を入れてみました。

自分の中での、良い例から悪い例までw

基本的には、『導入』=『まとめ』になっているものが、分かりやすくスッと頭に入ってくる展開と言われています。

落語で言う『まくら』が『本題』を経て『オチ』につながる。

上手いっ!ってやつですね。

ただ、お笑いでいう『上手いっ!』って、感心が先に来てしまって、個人的にはあんまり笑えないんですけどねw

伏線を回収する技術は、『本題』から『オチ』に向かって進めることが多いですよね。

授業では、『導入』から伏線を仕掛けていければ、かなりの授業上級者です。

これが…なかなか難しいw

でも大切なのは、皆さんがどう感じるかです。

ぜひ、ブログを見直してみてください。

今日は、ここまで。

では。

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