人生で初めて『バースデー休暇』を取得した國米です。
いつもと変わらない、平穏な日を過ごさせていただきましたw
さて、2019年4月より、労働基準法の改正により有給休暇の取得が義務化されたのは、みなさんご承知おきの通りです。
有給休暇を10日以上付与されている労働者は、年5日以上の有給を確実に取得させなければなりません。
当然、罰則も設けられていますので御注意ください。
この有給休暇取得って、会社自体の風潮や空気感によって取りづらいことも意外と多いんです。
今まで、有給休暇制度があるのは知ってるけど…使いたいと言ようものなら…
先輩から何を言われるか分からないみたいなw
会社の方針自体は、古い体質から脱却を図ろうとしている会社であっても…
今まで培ってきた文化というものは恐ろしいもんで…
古株社員が、あたかも自分たちが英雄かのように、休まずに働くことが正義であると振舞っている会社はザラにあります。
この体質、文化を脱却しなければ…気持ちよく働き、気持ちよく休むことは出来ません。
働き方改革など…夢のまた夢の話です。
今日は、そんな文化を脱却すべく、斬新なアイデアで、有給休暇を取得しやすくしようと努力している企業の『ちょっと変わった休暇』をご紹介します!
目次
『有給休暇』と『特別休暇』の違い
まずは『有給休暇』と『特別休暇』の違いをご説明しておきます。
年次有給休暇
年次有給休暇とは、労働基準法で認められた権利であり、行使することにより賃金が発生する休暇を取得することが出来ます。
入社日から半年後に10日間付与され、その後は1年毎に付与されます。
日本の有給休暇取得率は、48%で世界水準では非常に低い取得率であるとされています。
政府は、働き方改革を推進する上で、この有給取得率を2020年には70%に到達することを目標に掲げています。
特別休暇
特別休暇とは、年次有給休暇とは別に、会社独自で設定している休暇です。
そのため、法律の定めはなく会社が社員に対して福利厚生の一つとして与える休暇です。
よくある休暇としては、冠婚葬祭時の慶弔休暇や天災災害に伴う休暇、夏季冬季休暇などが挙げられます。
会社独自の休暇であり、『有給』の休暇か『無給』の休暇かについても、会社独自で設定しています。
目的は『文化を変える』こと
目的を『有給休暇取得率の向上』と設定してしまうと…取らないといけないというマインドになってしまいます。
これでは、気持ちよく休むことはできません。
なぜなら現場の空気感は…休むことが悪であるかのようであり、無理やり有給取得をさせようとしても、休みにくいことに変わりはないからです。
結果、有給休暇を取得しておきながら、会社に出社していたり、自宅で仕事をしなければならないようになってしまします。
これでは、本末転倒ですよね。
目的は『文化を変える』ことです。
休んでも良いんだという文化が根付くことで、結果的に年次有給休暇の取得率が上がるということです。
そして『文化を変える』ためには、特別休暇であっても『無給』は極力避けることが好ましいとされています。
年次有給休暇の『計画的付与制度』が効果的?
計画的付与制度とは、会社と労働者の間で労使協定を結ぶことで、年次有給休暇のうち5日を超える日数において、計画的に年次有給休暇を割り振れる制度です。
要するに、年次有給休暇の5日を残した他の日数については、会社から時季を提示して、従業員を休ませることが出来るということです。
この制度を上手く活用することで、アニバーサリー休暇などを計画的付与として、年次有給休暇を消化させることも可能というわけです。
その結果、労働者側としては、年次有給休暇が取得しやすくなり、使用者側としては、多忙な時季を避け、計画的に事業運営をすることが出来ます。
もし、取り入れていないのであれば…検討の余地は十分にある制度だと思います。
ユニークな休暇制度
年次有給休暇を取得させやすくするために、企業が取り組むユニークな休暇制度をご紹介します。
各企業によって、年次休暇の計画的付与として設定している場合と特別休暇として設定している場合があります。
先程も申し上げましたが、特別休暇として設定する場合『無給』ではあまり効果はないかもしれません。
アニバーサリー休暇
特別休暇の代名詞的な存在として知られるのが、この休暇です。
主に…自身の誕生日に休暇が取れる『バースデー休暇』を指すことが多いようです。
しかし中には、家族の誕生日にも休めたり、結婚記念日などでも休めるとした会社もあります。
アニバーサリー休暇とは、さまざまな記念日に休暇を取らせる制度ですね。
Love休暇
独身貴族が増えている昨今。
最近、出始めたのが『Love休暇』なるものですw
今までのアニバーサリー休暇は、自身を除けば、既婚者が休める制度だったわけです。
しかし『Love休暇』は、恋人の誕生日でも休めるというものです。
これによって、独身貴族だけでなくセクシャルマイノリティにも対応が出来るというわけですね。
現代の生き方にマッチしている休暇です。
失恋休暇
個人的に面白いアイデアと感じたのは、この『失恋休暇』ですw
恋人を別れ、失意のどん底にある社員や片想いが実らずフラれた社員を癒す休暇制度w
素晴らしいじゃないですか。
最近は芸能人が結婚することにより『〇〇ロス』なんて言葉も聞きますよね。
あれでも、失恋休暇は認められるんでしょうか…w
リフレッシュ休暇
1年に1度、連続5日間の休暇を取れる制度です。
土日を挟んで、最低9日間の連休が取得可能です。
夏季休暇、冬季休暇とは別に取得できる大型連休は魅力的ですね。
オセロ休暇
オセロをやるための休暇ではありませんよw
休日に挟まれた、平日が1日の場合、その平日も休暇にしてしまう制度です。
これ学生時代あったらいいなって思ってませんでした?
1日学校行ったら、次の日また休みって時は…連休にしてくれたらええのにってw
大人でも結局ダラダラしてしまうことが多いので、思い切って休みにしてしまえって感じなんでしょうね。
プロポーズ休暇
相手にプロポーズする日が決まったら申請できる『プロポーズ休暇』。
成功したらいいけど…失敗したら会社行きにくくならへんのかなw
ファミリーケア休暇
子供やパートナー、ご両親が病気で介助が必要な際に取れる休暇です。
子供って、すぐに熱出したりしますからね。
ペットの体調不良にも対応している素晴らしい休暇です。
浮世離れ休暇
個人的には、この休暇も魅力的ですねw
勤続年数5年おきに、1ヶ月間まるまる休暇出来る制度です。
1ヶ月間、非日常生活を味わうことで、新たなスキルや価値観、アイデアを持って仕事に取り組めるように期待する休暇制度です。
場合によっては、会社から手当を支給して、非日常生活を満喫できる会社もあるようです。
最高やなw
二日酔い休暇制度
これは…私にとっては夢のような制度ですが…
酒を飲まない人からすると…どうなんでしょうねw
スモーキング休暇
非喫煙者に対して、年6日間の休暇が与えられる制度です。
非喫煙者と喫煙者では、休息時間が異なり、不平等ではないかとの発想から生まれたこの制度。
6日間の休暇が取れるならと、禁煙する従業が続出したとかw
健康にも良い休暇となったわけですね。
エンタメ休暇
これもめちゃくちゃいいですね。
例えば、ゲーム発売日に朝からゲームをやりこみたい人や好きなアーティストのライブを観に行くなど、さまざまな趣味に対応したエンタメ休暇。
サーファーなんかは、波のいい日に休暇を取って海に出向くなんてことも可能です。
休暇制度導入のメリット
他にもさまざまなアイデアの休暇がありましたが…今日はこの辺りで止めておきますw
このような会社独自の休暇制度は、大きく2つのメリットがあります。
離職防止
残念ながら、制度自体が離職を防止することはありません。
しかし、従業員にとっては、『会社は社員のことを考えてくれている』ということが非常に大きなメリットです。
通常の有給も斬新なアイデアの有給も、1日の休みは変わりません。
同じ休みに意味を持たせることで、付加価値を与えることが出来るというわけです。
従業員は、同じ休みでも一方では会社に感謝の念を持つことになります。
これにより、会社のために働くとまでは行きませんがw
それでも貢献しようと、仕事の質も上がり、離職もおのずと防止出来るということです。
人材募集の目玉になる
こんな会社には入社したくないランキング3位に『休暇が取りづらい』がランクインしています。
『ウチの会社は、こんな面白い休暇があるよ』というだけで、休んでも良いという文化がある会社という印象を与えることが可能です。
これにより、入社希望がめちゃくちゃ増えるということはないでしょうが…
興味を持って、説明会に参加してくれる学生は増えるでしょう。
それ以上に、やはり社員の幸せを考えてくれる会社というイメージを植え付けることが可能ということが大きいですね。
今日は、ここまで。
あなたも『ユニークな休暇』を考えてみませんか?
では、ばいちゃ。
コメント