授業計画をぶっ壊せっ‼

教育
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みなさん、こんばんは。

コロナの第2波の真っただ中…Go to キャンペーンはどうだんでしょうか。。。

今後、更に感染者が増えれば…『人災』と言われても仕方ないかも知れませんね。

私はというと…STAY HOME の4連休を過ごしました。

まぁ…これが通常運転なのですが…w

さて、新学期が始まったと思ったら…もう夏休みです。

今年の夏休みは、随分と短縮される学校が多いようですが…

短い期間にさまざまなことを詰め込もうとする教育にだけは、ならない様に気を付けてもらいたいものです。

そこで、今回は『予定調和』にならない授業の進め方について解説しようと思います。

『授業計画』ってなんだ?

授業計画とは、1限単位の授業をどのように進めるかという計画です。

さまざまなスキームがありますが…特に新人教員が使用する授業計画表は、タイムスケジュールのようなスキームになっていることが多いのではないでしょうか。

そもそも、学校には『年間カリキュラム』というものが存在します。

年間で実施する授業が決まっているわけですね。

その次に『到達目標』が存在します。

どの時期までに、どの程度成長させれば良いかの『判断基準』になるものです。

『中間テスト』や『期末試験』が、この到達目標ですね。

そして、その到達目標を達成するために『シラバス』というものがあります。

このシラバスは、到達目標を達成するための道しるべのようなもので、1限単位で年間を通して、大枠の授業内容を記してあります。

ただし、これはあくまでも『目安』であり、多少前後したとしても、到達目標がクリアできれば問題ないと考えて構いません。

そして、そのシラバスを目安に、1限単位の授業を具体的に考えるのが『授業計画』です。

この授業計画に則って、授業を進行していくわけですね。

右も左も分からない、入学してスグの生徒たちに…

卒業する頃には、こんなことが出来るようになりましょうって言っても、イメージが湧かないんです。

なので…

『年間カリキュラム』⇒『到達目標』⇒『シラバス』⇒『授業計画』

このように、大きな課題を分割して、日々の授業に小さな目標設定を行い、毎日少しずつ成長しているという実感を与え続けることが重要なんですね。

『授業計画』の重要性

当然ですが…『授業の目的』は『生徒の成長』です。

では『成長した』という判断は誰がするのでしょうか。

もちろん『教師が評価する』ことは、大前提として必要です。

仕事ですからw

しかしながら、私が最も重要視することは『生徒自身が成長していると感じられる』ことです。

いくら周りから『成長してるね』って言われたとしても…

自身が『成長している』と感じなければ、モチベーションは上がりません。

はっきりと言っておきますが…

『モチベーションは、他人に上げてもらうものではありません。』

よく言うじゃないですか。

『生徒のモチベーションを上げるには…』

『部下のモチベーションを上げるには…』

『特典を与えよう』『給与を上げよう』。。。

そんなものは一時的なものです。

給与を上げてモチベーションが上がるのは一瞬。

モチベーションは、また下がりますw

そしたら、また給与を上げるんですか?w

いずれ、破綻しますよw

そんなもん考えるだけ無駄です。

鯔のつまり、モチベーションなんてものは、自身で上げるしかないんです。

それが『成長実感』を与えることです。

授業計画は、単に授業を『どう進めるか』ではなく、『どこで』『どのように』『成長実感を与える』かを熟考して立てなければならないということです。

『授業計画』で出来が、授業の精度を左右するといっても過言ではありません。

経験が浅いうちは…『授業計画』を作るのも一苦労だと思いますが、授業を行う上で最も重要な『仕事』であると認識をもって作成してもらいと思います。

授業計画をぶっ壊せっ‼

N〇Kじゃないですよw

授業計画の話ですw

丹精込めて練り上げた『授業計画』ですが…

実際に授業が始まると『ぶっ壊す勇気』が必要です。

おいおいw

『あんなに考えて、めちゃくちゃ時間もかけて作成した授業計画を自らぶっ壊すんかい!』

そんな声が聞こえて来そうですが…

その通りです。

ぶっ壊してくださいw

私は、約20年間、教壇に立ち授業を行ってきましたが…

授業計画通りに進んだ授業は、数えるほどしかありません。

そりゃ、そうですよw

相手は人間ですから。

人を自分の意のままに動かすことなんて不可能です。

『この説明と板書で理解できる』そう思っていたことが、全く通用しなかったことなんてザラにあります。

先程も言いましたが…

『授業の目的』は『生徒の成長』です。

自分の心血を注いだ『授業計画』の通りに授業を進めることではありません。

そんなものは、ただの自己満です。

だから、ぶっ壊すんです。

『せっかく時間かけて作ったのにもったいない…』

そう思うかもかも知れませんが…ぶっ壊すんです。

我々の仕事は、生徒を成長させることですから。

自分の計画した内容が、生徒に刺さっていなければ、何の意味もないんです。

『授業計画の99%は、ぶっ壊すことになる』と認識してください。

じゃあ『授業計画』作る意味なくね?

ですよねw

正直に申し上げて…

私が授業計画をしっかりと立てていたのは…3年間くらいですかねw

いや、授業計画は立てますよ。

でも、めちゃくちゃ詳細な計画を立てていたのは…3年間くらいです。

恐らく…3年~5年で、詳細な授業計画は必要なくなると思います。

なぜなら…どうせ、ぶっ壊すからですw

じゃあ、何のために詳細な授業計画を立てる必要があるのか…

授業が上手い人っていますよね。

要するに、生徒を効率的に成長させられる教師です。

授業が上手い人と下手な人の違いって、色々あるんですが…

一番大きな違いは…『ひとつの問題』に対して、生徒に理解させるための『引き出し』がめちゃくちゃ多いってことなんです。

『この言い方でダメなら、あの言い方にしよ』

『この図で理解できないなら、あの図を使ってみよう』

生徒の理解度を完全に把握して、自分が持っている引き出しから最適解を取り出してくるわけです。

この引き出しの数が、多ければ多いほど、生徒に刺さる武器を持っていることになります。

生徒は、十人十色。

『論理的な説明』で理解する者もいれば、『擬音』で理解する生徒もいます。

どれだけの引き出しを持っているかが『成長実感』には欠かせない要素なわけです。

詳細に練り上げた『授業計画』が本領を発揮するのは…

実は『授業のあと』です。

心血を注いで練り上げた『授業計画』が、授業を進行するにあたり、どう変化して行ったのかをキチンとまとめておくんです。

そして、1年間『計画と実績』を書き連ねた、アナタだけの授業計画は、翌年に生きてきます。

同じ授業を展開する場面で、昨年の授業計画を見直せば、引き出しは2つに増えているわけです。

3年続ければ、倍々になっていくわけですから…引き出しは8つ以上に増えています。

『ひとつの問題』に対して、8つ以上の引き出しを持っていれば…

どんな生徒でも成長させることが出来ますよ。

だから、授業計画は絶対に必要なんです。

そして、迷わずに『ぶっ壊して』ください。

授業計画をぶっ壊さずに、そのまま進めても引き出しは増えません。

心血を注いで練り上げた授業計画は、ぶっ壊してこそ意味のあるものに成るということです。

勇気を出して、ぶっ壊しましょうw

『授業計画をぶっ壊せっ!』

今日は、ここまで。

では、さいなら。

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