みなさん、こんばんは。
授業には様々なツールを使った手法があります。
『黒板』『教科書』『ノート』『参考書』『映像』『パワーポイント』…
それぞれ使い方によって、効率的な授業を進めることが可能です。
ただし、気を付けなければならないことがあります。
『授業は、生ものである』ということを忘れてはなりません。
本日は『パワーポイント』を使用した授業の危険性についてのお話です。
目次
『パワーポイント』を授業に取り込むメリット
パワーポイントを授業に取り入れることは、大きなメリットが存在します。
板書の時間が省ける
板書って意外と時間がかかるんですよね。
しかも、きれいに書かなければ生徒の理解度は下がってしまいます。
しかしパワーポイントを使用することで、時間短縮だけでなく、イラストなども取り込んで、より分かりやすく伝えることが可能です。
教科書や参考書を開く手間を省ける
パワーポイントに重要箇所を抜粋することが出来るため、教科書や参考書に頼る授業展開が不要になります。
こちらも相当な時間短縮が見込めますね。
また、教科書などの写真やイラストを動くように細工することも可能となり、楽しい授業展開に持ち込みやすいというメリットもあります。
ノートを取らせる時間を無くす
板書がないため、当然ノートを取るという作業も排除することが出来ます。
それだけでなく、パワーポイントに合わせたプリントを作成することで、穴埋め方式の重要ポイントをまとめたプリントノートで学習することが可能です。
ノートを取らずとも、穴埋めをしていくだけで、試験に出るポイントなどが分かるわけですね。
事前にわかりやすくまとめておくことが可能
説明が下手な教員にとって、この上ないメリットかも知れません。
画像や映像にまとめることにより、説明が下手な教員でも分かりやすい授業展開が可能です。
事前にしっかりとまとめられるので、当然といえば当然ですね。
『パワーポイント』を授業に取り込むデメリット
作成にかなりの時間を要する
恐らく…1時限の授業をパワーポイントで行うためにかかる製作時間は3日ほどでしょう。
さらに、プリントノートを制作するとなると5日は必要です。
一度作ってしまえば、翌年は多少の変更で使えるでしょうが…導入初年度はかなり大変な作業になります。
また、他人が作ったパワーポイントほど使用しにくいものはありません。
手分けをしてパワーポイントを制作しても使用しなければムダになってしまいます。
画面に集中して話が入ってこない
スライドを見せていると、どうしても書かれている文字を読んでしまったり、集中力を欠くことが多くなります。
結果、教師の話は耳に入ってこず授業から取り残されてしまう生徒が多発します。
そして…いずれ眠りについてしまう生徒も少なくありません。
最大のデメリットは『予定調和』の授業になること
メリットもあればデメリットもある『パワポ授業』ですが…
最大のデメリットは『予定調和』の授業しか出来ないことです。
教師が準備した『パワポ』に沿った説明を生徒は『一方的』に聞かされているだけなんです。
何度も言いますが、授業の目的は、生徒の成長です。
生徒が成長しなければ、授業をしたことにはならないんです。
よく言いますよね…
『この前も説明したぞ』
『さっき見せたとこだろ』
いやいやw
それは、アナタが生徒に言ったまたは見せただけなんですよw
『教えてはいない』ということです。
『教える』ということは、生徒が理解して、初めて『教えた』ことになるんです。
『パワポ』を使った授業の最大の欠点は、事前に準備された授業展開しかできないことです。
生徒の反応を見て、途中で授業内容を変更するのが、効果的であり、効率的な授業です。
これが、出来ないんですよ。
だって、スライドはもう作ってしまってますから。
その場で、授業展開を変更することは不可です、
これでは、生徒が理解していないにも関わらず、授業を進めてしまうことになりますよね。
私が安易に『パワポ』を使った授業をしないのは、これが理由です。
どれだけ時間短縮出来たとしても、生徒が理解しないままであれば、何の意味もないですからw
パワポ授業の危険性は、ここにあります。
みなさんも是非お気をつけください。
今日は、ここまで。
では。
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