みなさん。こんばんは。
目玉焼きは『塩派』の國米です。
今日の導入は、短いね……笑
さて、前回は『免許/資格編』をお届けしました。
そして、今回は『見えない数字編』をお届けします。
当然のことですが、不利益になり得る『数字』はどこの学校も出したくないものです。
しかし、その情報が学校選びには結構重要だったりするんですね。
本日は、HPやパンフでは『見えない数字』が学校選びの重要なポイントになる。
そんなお話です。
退学率
退学率を公表している学校は、少ないですね。
これは重要ですよ!
折角、学校に入学しても、辞めてしまえば元も子もありません。
お金をドブに捨てるようなものです。
もちろん、将来を夢見て学校を選ぶときに、退学するかもと思いながら、学校を選ぶ方は少ないと思います。
だからこそ、しっかりと見ていただきたい数字です。
一部の調査では、大学、専門学校の平均退学率は30%だそうです。
この数字が、一定のボーダーラインになりそうですね。
退学率が一桁台の学校は、極めて優秀だと思って良いでしょう。
退学率が低い学校というものは、それなりの退学防止策を講じています。
生徒と真剣に向き合うカルチャーがその学校には必ずあります。
通う学校の地域がある程度決まっている場合は、その地域にある学校すべての退学率を比べることは非常に大切なことですね。
卒業生の業界継続率
就職についての数字では『就職率』を見る方が多いと思いますが、正直に申し上げて、就職率が100%でない学校は、かなりヤバい学校です。
少子化が叫ばれている中、どの業界も人手不足の状態です。
政府は、外国人労働者受け入れに前向きな姿勢を示しているくらいですから。
特に、専門学校からの就職先は、今『売り手市場』の業種がほとんどです。
ですから『就職率』よりも『卒業生の業界継続率』を調べてください。
その学校を卒業した学生が、その業界でどれだけ活躍し、働き続けているかですね。
業界継続率が高い学校は、教育が素晴らしいと思ってもらって構いません。
この数字は、学校が把握しているはずです。
入学を検討している学校で聞いてみましょう。
もし、明確な数字が返ってこなければ、『隠したくなるような数字』か『本当に調べていない』かのどちらかです。
ないとは思いますが…
もし『本当に調べていない』学校が、あるとすれば…
その学校は、卒業後した学生の動向に興味がないということです。
卒業後のアフターフォローサービスには、期待できないでしょう。
卒業した後は、知りませんという学校は選ばないほうが得策です。
そして、専門学校は資格取得に力を入れがちです。
それは、先日も申し上げたように、『合格率の高さ』が学校を選ぶ基準として考えられている方が多いからです。
当然、合格率が高ければ、募集活動で競合校よりも選ばれる確率が高くなりますからね。
少し、考えてみてください。
学校の資格合格率ばかり上げようとする学校は、資格取得のための勉強しかしません。
『実践的なカリキュラムを導入しています』
と謳っていたとしても、実際には、ほんの少ししか、カリキュラムに入っていないというのは、ザラにあります。
しかし、業界継続率が高い学校は、資格取得の授業よりも業界に直結する授業を展開しているはずです。
業界で活躍できる知識やスキルを、学生の間に学べば、就職しても必要とされる人材となり、より働くことが楽しく感じることでしょう。
そして、期待されていると実感したとき、人はどんどんと成長していきます。
逆に、学生時代に資格の勉強しかせず、業界に飛び込んだらどうでしょう。
現場の技術を一から覚えることに必死です。
新しい環境で、心に余裕がなくなった人間は、だんだんと周りが見えなくなり、自分だけが辛いと思い込み、その場から逃げ出したくなります。
折角、たくさん資格を取ったのに業界を離れてしまうことに繋がるわけです。
業界継続率が高いということは、それだけ現場の実践力にシフトしたカリキュラムであることの証明です。
教師の年齢層
意外と盲点なのが、教師の年齢層です。
20代~60代まで、幅広い年齢層の教師が存在する学校が理想的です。
年齢って、若手、ベテラン双方に違ったストロングポイントを持ち合わせてるんです。
例えば…
若い先生は、学生と年齢が近いため、同じ感覚を共有し、学生の気持ちを察することが上手く、また現場の最新の技術に精通しています。
ベテラン先生は、指導教育が安定しており、古典的な技術に精通しています。
また、幅広い年齢層の目上の方と接することは、働く上での、上司との関係性やお客様の扱い方を学べる機会でもあります。
それぞれを補完する学校では、素晴らしい教育が受けられるはずです。
教師の年齢層も、どちらかに偏っていないか、見るように心がけましょう。
卒業までに掛かる学費の総額
この『学費』は、曲者ですw
みなさん。
『卒業までに掛かる学費』
と聞いたら、どういったお金を思い浮かべますか?
卒業までに掛かる『総額』と思いませんか?
基本的には、そのような意味で謳っている学校がほとんどです。
しかし中には、不親切な学校もあります。
例えば、パンフレット上で、学費を安く見せて、総額としては、結構高額になる学校もあります。
『別途、教材費が必要です。』
って、めっちゃ小さい字で記載してあるとかねw
カラクリは、こんな感じです。
ここでは、分かりやすいように、あえて親切な学校と不親切な学校という表現を使います。
親切な学校:『学費』=『学費』+『教材費』+『施設利用料』etc…
不親切な学校:『総額』=『学費』+『教材費』+『施設利用料』etc…
親切な学校は、『総額』=『学費』の感覚で説明をしてくれます。
対して、不親切な学校は、『総額』のなかに含まれる一部の『学費』を指して、『学費が一番安い』と説明をしてきます。
当然、不親切な学校の『学費』は、低く聞こえますよね。
意味としては、間違えていないので『うちは地域で一番学費が安い!』と大きな声で宣伝するわけです。
でも、『総額』で考えると、実は高かったという話は、ザラにあります。
勘違いした者が悪いという理屈ですね。
騙されてはいけません。
学費は『総額』と内訳を必ず確認し、それ以上掛かるお金がないかも聞いておきましょう。
親切な学校なら、学費の質問をしただけで丁寧に、その他に掛かる費用もすべて答えてくれるはずです。
そして、これは是非とも、知っておいてください。
結果的に『安い』学校は全く問題ありませんが、『安さ』を全面的にアピールしてくる学校に良いところは無いといっても過言ではありません。
所詮は『安かろう、悪かろう』です。
もう一度言います。
企業努力で安く設定できている学校は別ですよ。
でもそれだけ、学生のために努力している学校は、他にも良いところがたくさんあるはずです。
そんな学校は、安さを全面的に押し出してくる学校ではないはずです。
後悔しない専門学校の選び方まとめ【見えない数字編】
- 退学率は低いか?
- 業界で活躍している卒業生の業界継続率は高いか?
- 先生の年齢幅は幅広いか?
- 卒業までに掛かる総額はいくらか?
いかがでしたか?
学費の話とかちょっと怖いですよねw
でも本当にある話です。
しっかりと確認しましょうね。
今日は、ここまで。
次回は『こんな選び方したら失敗しやすいよ』という事例をご紹介します。
では。ばいちゃ。
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