みなさん、こんばんは。
今日は、大切な人の誕生日。
歌でも歌って、お祝いしようか思ったが…やめておくw
さて、前回より『コミュニケーション能力開発』に関する記事を書いております。
今回は、その教育プログラムをお話します。
前回記事『コミュニケーション不足が『安心・安全』な環境を脅かすのではない!vol.1』を読まれていない方は是非ご覧ください。
目次
【YATAGARASU流】コミュニケーション能力を開発する『3つ』のプラクティス
この教育プログラムは、YATAGARASU流です。
おそらく、ネットで謳われていることと異なる箇所も多くあるはずです。
机上の空論はいくらでも存在します。
今から紹介する『プログラム』は、すべて実践と経験を基に考えられたものです。
教育プログラムを簡単に説明すると…
- エンカウンター
- ディスカッション
- ディベート
この3つのプラクティスを正しく実行することで、コミュニケーション能力は、かなり身に付きます。
また、人間関係における『安心・安全』な環境は、意外と容易に仕上がります。
但し…この場合は、プラクティスを行ったチームに限りますが…
いかがですか?
『ディスカッション』と『ディベート』は聞いたことある方が多いのではないでしょうか。
学生時代や新入社員研修で実施したことがあるという方もいらっしゃると思います。
ただ…意見が言えない人にとっては……苦痛の時間ですよね。
実は…それは『エンカウンター』をすっ飛ばしてるからなんです。
では、各プラクティスの違いを説明しますね。
エンカウンターは『自分と他人は違う』ということを学ぶプラクティス
エンカウンターとは、『出会い』『遭遇』という意味です。
お互いの本音を言い合い、認め合う体験です。
自分の本音を語り、人の意見をすべて認める経験ってあんまりしたことないはずなんです。
『いやいや。本音が言えへんねん!』
そうなんです。
これは、本音を相手に伝える訓練なんです。
考えてみてください。
本音が言えないことって、他人に言いにくい内容でしょ。
『こんなん言うたら、バカにされるんじゃないか』
『変な奴やと思われへんかな』
『嫌われないかな』
『怒らせないかな』 etc…
この気持ちが、本音で話すことを遮るんです。
だから、このプラクティスでは…誰もが本音で言えるテーマから始めるんです。
例えば……
『好きな食べ物は何ですか?』
これ、わざわざ本音を隠して、当たり障りのない食べ物を言う人は、あんまりいないと思うんです。
『ドラえもんの道具が一つだけ手に入るとしたら何がいい?』
『今までで一番自分が頑張ったことを聞かせてください。』
こんな風に徐々に徐々に、チームメンバーに本音を話す体験をするわけです。
最終的には、少しダークで重たい内容のテーマも取り入れていきます。
『人生で自分が言われて一番傷付いた言葉』
こんな感じですね。
そして『本音』で話す体験と、同じくらい大切なことは『すべて認める』という体験です。
チームメンバーの発言は『すべて認める』という体験です。
これね。
大人になればなるほど、経験があればあるほど、意外と難しいですよ。
チームメンバーの発言を絶対に『否定』してはなりません。
そして、理解しようとしなくても構いません。
では、『すべて認める』という体験を通じて、何を学ぶか。
それは、『自分と他人は違う』ということを学びます。
よく言いますが、これはコミュニケーションを円滑に進めるうえで、絶対的に持っておかなくてはならない感覚です。
いいですか。
『分かり合える』なんて思ってるから、いつまでも摩擦が起こるんです。
そのうち、摩擦につかれて、人は摩擦が起こらないよう妥協して生きるようになります。
そんなチームに、良い仕事はできないでしょう。
このエンカウンターを行う上では、いくつかの確立されたルールがあります。
それを無視して、エンカウンターというカタチだけを実施しても何の意味もありませんので気を付けてくださいね。
エンカウンターにより『本音を話す』『相手に意見を受け入れてもらえた』体験により、このメンバーには、このチームになら、本当の意見を伝えることが出来ると感じられるようになります。
また、『相手の意見をすべて認める』という体験を通して、自分とは違う考えを持っている人がいるということを学び、同時にそれは、相手も自分とは違うと感じていることに気付くことが出来ます。
これが出来るようになれば、2つ目のプラクティスである『ディスカッション』に移ります。
ディスカッションは、『目的意識』と『共存』を学ぶためのプラクティス
ディスカッションとは、ある問題に対して、数名で意見を出し合い、その問題を解決に導くまたはそのための行動や指針を決定することです。
目的は『問題解決』です。
例えば…
- チームの目標設定
- 目標達成のための行動指針
- 問題解決に向けた計画策定 etc…
このような話し合いを行う際に実施するのが『ディスカッション』です。
ディスカッションって、討論するイメージありません?
まぁ、そもそもディスカッションって、討論のことなんですが…w
『エンカウンター』の成果が出ていれば、このディスカッションは『討論』でなくなります。
誰かの意見を否定することもなく、説得することもせずに、『解』を導き出すことができます。
それぞれの違う意見が、すべて『解』になるというわけではありません。
当たり障りのないどこかで聞いた意見に『根拠(自身の考えや体験、想い)』はありません。
しかし、本音の意見には、必ず『根拠』があります。
そして、聞く側はそれぞれの考えを否定しないため、本音を『すり合わせる』という考えに至ります。
要するに、違う意見の良いとこを取ったり、意見を合わせることで、新たな違うアイデアを生みます。
あくまでも、エンカウンターが上手くいっていればですが…
誰かの意見だけが反映されている状況は作られない。
誰かの意見だけが反映されていない状況も作られない。
誰かを否定したり、誰かを説得した意見ではなく。
メンバー全員が納得した意見に仕上がるということです。
『ディスカッション』を学ぶ上で、最も重要なことは『目的』が何かを常に考えさせることです。
そうすることで、『目的』意識が根付き、『目的』に沿った建設的な意見が出るようになります。
こうなれば、それを実行しても当然効果は高いわけです。
なぜなら『やらされている』という感覚をひとりも持っていないからです。
自分で考えた意見が、チームの指針となる。
要するに、自分たちが、自分たちだけで考えた問題解決のための行動指針だから、やるしかないんですね。
『ディスカッション』で学ぶことは、『討論』ではなく、『目的意識』です。
意見の異なるメンバーが、本音で意見を出し合い、『目的』に沿った、よい良いアイデアを生み出すことこそが『ディスカッション』です。
ディベートは、『本質を見極める』ためのプラクティス
『エンカウンター』『ディスカッション』を経て、ようやく『ディベート』にいきつきます。
ディベートとは、『賛成』か『反対』かを判断できるテーマで行う『討論』です。
討論なので、当然『勝ち』『負け』がつきます。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが…
これは、もう『安心・安全』な環境を作るとは、かけ離れていますw
そうです。
『エンカウンター』と『ディスカッション』を上手く教え体験させることが出来れば、『安心・安全』な環境は整っているということです。
割合としては…
『エンカウンター』9割
『ディスカッション』1割
要するに『エンカウンター』の成功が重要なカギを握るということです。
本題に戻りましょう。
ディベートは、無作為に『賛成派』『反対派』『聴衆』の3つに分けれて行います。
『賛成』か『反対』かでジャッジできるテーマを設定し、それぞれ『賛成派』『反対派』の意見をぶつけ合います。
ジャッジをするのは『聴衆』のグループです。
例えば…
『学校に制服は必要か?』
これに対して、それぞれの主張が…次のように出たとしましょう。
必要(賛成)派『私服は、だらしない恰好で登校する生徒もいるため風紀が乱れる』
不要(反対)派『制服は、高いしダサいから要らない。個性が育たない』
この意見に対して、本質を見極めて論破していくわけです。
- 本当に服装が乱れたら、風紀は乱れるのか?
- 制服をだらしなく着る生徒は出ないか?
- 正しく制服を着ていれば、本当に規律は守られるのか?
- 学校生活の3年間を考えたとき、本当に安いのはどちらか?
- ダサいかどうかは個人の主観であり、自分がダサいと思う服装で来たクラスメイトに陰口を言う可能性はないか?
- 個性は服装でしか表現できないのか?
まぁ、こんな風に論破を目指すわけです。
この時、物事や問題の『本質を見極める』ことをしなければ、論破など出来るはずがありません。
討論は『口喧嘩』じゃないですからね。
『思い込みを正す根拠』を出したり、『懸念される事項』なんかを指摘し合うわけです。
ただ、私が最も重要だと考えていることは…
『代案を出す』ということです。
本質を見極めることが出来れば、代案を出すことは可能です。
例えば…
『個性は服装だけでなく、ヘアスタイルや持ち物でも表現できるのでは?』
こんな感じですかね。
私なら…『個性を外見で表現する必要がどこにあるのか?本当の魅力とは中身が他人とは違うということじゃないか?それが個性だろ』と言ってしまいそうですがw
これは…きっとダメな例ですねw
ディベートで学ぶことは、『本質を見極める』ことで、それにより相手が納得できる『代案』を出すことです。
まぁ、ディベートなんて社会で実際にやることは、ほとんどないですから。
ディベートで飯食ってるのは『検察官』と『弁護士』と『裁判官』くらいじゃないですかね。
今日は、ここまで。
この教育プログラムを実行することで、大抵のチームで『安心・安全』な環境が整備され、効果的な仕事ができますよ。
では、また。
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