『生徒のために…』~それ、やりがい搾取ですよ~

教育
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コロナ第2波が直撃しているさなか…

東京女子医大のボーナス0円問題が話題になっていますね。。。

なんか大学病院って、良いイメージがないんですよw

なんでやろw

子供の頃から、大学病院にだけは行くなと聞かされていた記憶があるw

医療事故が起こっても裁判で勝てないとかw

今回のニュースを、ざっくり言うと…

  • コロナ禍による経営悪化により、30億円の赤字。
  • 赤字を理由に職員のボーナスを支給しないと通達。
  • 400人の教職員が退職を申し出る可能性があると労働組合が発表。
  • 『必要な職員数を補充すれば良いだけ』と大学が開き直るw
  • 一転『ボーナス支給できる財源確保出来たから、やっぱり払うわ』w

どないやねんw

あの超強気発言は、何だったんでしょうかw

私が、このニュースを観た時…

初めは『大変やな』くらいの話でした。

東京女子医大といえば…

『心臓外科』で名を馳せて……

医療事故により…世間の信頼を失墜させたイメージですね。。。

まぁ…医療事故も大問題ですが……

その後の隠蔽工作というか、改ざんというか……

1人の助手をしていた医師に、すべての責任を押し付けて、幕引きしようとした恐ろしい病院という印象がありますよね。

そんなことが起こった病院なので…当然、患者数も激減してるだろうし、経営悪化はコロナの影響だけじゃないやろ。

そんな風に思ってたんです。

それが…あの強気発言を聞いたときに…

『ん?これは…ボーナスないなら辞めますわ!って話じゃないんちゃう?』

こんな風に思うようになったんですね。

経営悪化によるボーナスカットは『悪』か

私からすると…賞与があるだけで羨ましい限りですw

このニュースをはじめに観たとき…

『コロナ禍で医療従事者は大変な想いをしているのに、ボーナス貰えへんねんやったら辞めますわ』

そんなことを、労働組合は言ってるのかと思ったんですね。。。

まぁ…気持ちはわかります。

他の私大病院と比較しても真逆の対応ですもんね。。。

コロナで大変だったからと、ボーナスに加えて手当を支給している大学病院もあります。

でも、賞与って本来業績に応じて支払われるものですよね。

就業規則等に賞与支給を記していたとしても、大抵は業績によって支払われない場合もあると記載されているものです。

これをどこかから借りてきてまで支給するとなると…

そのほうが経営としては、よほど不健康だと思います。

ましてや、医療事故で2度も特定機能病院をはく奪されている大学ですよ。

今までにも、0円とまではいかないまでも減額はあったはずです。

現に、コロナ禍前から、医療事故の影響を受けて、経営は赤字と黒字を繰り返し出していますよね。

本当に『ボーナスないなら辞めますわ』と言っているのなら…

それは…ちょっと、どうなのって感じですね。

でも、きっとそうじゃないでしょうね。

『ストライキ』という捨て身の戦法

会社側と労働組合が揉めに揉めて、最終手段的に『ストライキ』というものが行われることがあります。

ストライキは、労働組合として労働条件を改善したいときに行われます。

そこには…『この会社で働きたい』という想いがあるから実行するわけですが…

今回は、ストライキをする意味もない感じでしょうねw

しかしながら…このストライキって、捨て身のような戦法やなと思います。

ストライキって、その会社のサービスを受けなければ生活が成り立たない人が多いまたは特別な技術を有している場合に効果が発揮されると思うんです。

例えば…鉄道やバスなどの公共交通機関は、その会社自体が世間からイメージダウンしたとしても、利用客数が激減することはあんまりないですよね。

だからストライキをしてでも、労働条件を改善したいという考えは通用するわけです。

これが…学校だったとしましょう。

学校なんて、全国どこでもありますよ。

ストライキを起こして、学校のイメージダウンが起これば…入学者は激減するでしょう。

そうなれば、労働条件どうこうの前に倒産です。

ましてや、人の命を預かっている医療関係や介護関係などはさらに実行は難しいでしょう。

病院がストライキを起こした事例は過去にありますが、その実態は患者になにかあってはいけないということで…実質的なストライキにはならなかったようです。

人の命を預かるという責任が重い職業を選んだ方々です。

簡単に患者を見捨てることは出来ないという想いも当然でしょう。

『人』を大切にしない会社に未来はない

報道では、『理事長室の移設に6億2000万かけた』『設備投資に1000憶かける』なんて話も出てきていますね。。。

ほんまどうかは知りませんがw

そんな中、東京女子医大とドコモが5Gを使った遠隔手術支援システムの実証実験を行うと発表がありました。

これは…w

前出の設備投資の話もホントかもしれませんねw

社会貢献としては、非常に重要なプロジェクトだと思いますが…

実際に働いているスタッフにとっては、

『金あるやん』ってなってもおかしく無いですよね。。。

機械に金を出して、人に金は出さないのかと。。。

『必要数を補填すれば良い』

この発言からも、働くスタッフを駒のように扱っていることが伺えます。

感情で動く人の心を利用して…

『患者のために…』と薄給で働かせても問題ないと思っているんでしょう。

機械には感情がないですから、金を払うとw

まさに、やりがい搾取です。

そんな体質に嫌気が差して、400名もの退職希望者が出たのでしょう。

経営陣が『ボーナスないなら辞めますわ』って、本気で思っているならヤバいですねw

ボーナスがないから辞めるんじゃないんです。

経営陣であるアナタのやり方に不満があるから辞めるんです。

結局のところ『人』を大切にしない会社に未来はないということです。

これは、どんな時代も不変のものでしょう。

それ、やりがい搾取ですよ。

やりがい搾取って、ブラック企業の代名詞のように使われますが…

意外と多いと思うんですよね。

それは、医療機関や介護関係だけではありません。

年末にかけて話題になったコンビニのフランチャイズの問題もそうですよね。

そして、学校でも起こってしまいやすい問題です。

『生徒のために…』という印籠を振りかざしてw

法定時間を超える残業をさせたり、備品を自費で準備させたり…

そして、巧妙にすることで、働き手はそれが当たり前と思ってしまうんですね。

ひどいベテラン社員なんかは…

『おかしくないですか?』と声をあげる新人がいようものなら…

『生徒のためでしょ。私たちが勝手にやっていることだから。やりたくなかったらやらなくていい。あなたのクラスの生徒たちだけ可哀そうな想いするけど』

ヤバいでしょw

やりがい搾取の被害者が加害者に変わる瞬間ですw

こんな光景はザラにありますよ。

組織で徹底的に膿を出し切らなければ、改善は不可能でしょうね。

一番の問題は、良心につけこんで、搾取されていることに気付いていないということですね。

今一度、自分の仕事を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

今日は、ここまで。

では。

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