『タイトルが長いんじゃ~w』
みなさん、こんばんは。
今回はですね。
新企画『伝え方×歴史探訪』ということで、日本の歴史を振り返りながら、伝え方を学んでしまおうという楽しい企画ですw
伝え方のポイントって、結構あるんですけど、今回取り上げるのは『記憶に粘り付く話』です。
一度、聞いたら忘れない話って、みなさんにもいくつかありませんか?
これを、勉強や仕事に応用できれば、めっちゃいいと思いません?
そして、歴史も学べるというw
まさに一石二鳥ですね。
今日は『歴史を学びながら、記憶に粘り付く話の仕方を学ぶ』そんなお話です。
少し長くなりそうなので、2回に分けてお伝えします。
目次
記憶に粘り付く話に必要な『3つ』の要素
私ね。
人生で初めて『100点満点』を取ったテストが美容学校時代なんですね。
当時は、師匠が担任として、美容技術理論というものを教えてくれていたんですが…
その授業は、それまで私が感じていた『授業の概念』とは、随分とかけ離れたものでした。
授業って、基本的に『教科書にライン引く』『板書をノートに写す』『補足説明』って感じのイメージじゃないですか?
師匠の授業は、基本『トーク』なんです。
勿論、板書もあるんですが、教科書を開いた授業って…たぶんあんまりなかったように思いますw
テスト前に教科書開いて、重要項目のラインを引く程度でしたね。
このトークが、なんせ凄いんですね。
頭のなかに、情景が浮かぶんです。
だから、イメージしやすいんですよね。
で、いざテストを受けるでしょ。
すると…
『あー、そういえば…こんな話してたなぁ』って。
話の内容を覚えているわけです。
だから、テスト勉強しなくても、点数が取れてしまうんですよね。
これぞ。
目指すべき授業じゃないですか。
正しい授業をしていれば、テスト前に慌てて、対策する必要なんてないんですよ。
『記憶に粘り付く話』って、こういうことです。
一度、聞いたら忘れない話ですね。
これって、テクニックさえ覚えて、ある程度訓練したら誰でも出来るんです。
ここでは、そのテクニックの中でも、特に重要なポイントをお伝えしますね。
頭のなかに映像を映し出しだす
トークだけで、頭のなかに映像を映し出すには、ある程度余計な情報も必要です。
例えば…
『シャワーのお湯を出す』
この話をより映像化しようとすると…
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真っ白な壁に囲まれた正方形のシャワールームに入り、壁に取り付けられたバルブをひねると『ザーー』っと勢いよく、シャワーヘッドからお湯が吹き出し、シャワールームは一気に湯気に包まれた。
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単純に『シャワーのお湯を出す』って、伝えるよりも、頭のなかで映像化されませんでしたか?
- 真っ白な壁・・・・・色
- 正方形・・・・・・・形
- 壁につけられた・・・場所
- バブルをひねる・・・行動
- 湯気・・・・・・・・景色
こんな風に余計な情報を入れることで、映像化しやすくなるというわけです。
ただし、本当に余計な情報は要りませんよw
何を伝えたいのかによって、情報は絞りましょう。
また映像化するには、基本的に『目で見えるもの』に絞るほうが伝わりやすいです。
特に、『気持ち』『感情』を話に入れてしまう方が多いですが、これは控えたほうがいいですね。
なぜなら『感情』は、人それぞれだからです。
『感情』は『共感』されないと話自体に興味を持ってもらえなくなるので、弊害になることが多いです。
どうしても入れなければならない場合は、『表情』を伝えるといいでしょう。
『表情』は目に見えるものですから。
映像化することが苦手という方は、小説を読むことをオススメします。
映像化って、こういうことかって実感できるはずです。
強烈なワードを入れる
強烈なワードは、それ自体が記憶に粘り付いてくれるという特性をもっています。
例えば…
『大きな失敗をした』
これを強烈なワードに置換または補足表現をするならば…
- 会社を潰す危険があるほどの失敗
- これは、人生の敗北である。
- 今まで積み上げて来たものが、一瞬にして崩れ落ちた。
こんな感じでしょうかね。
このテクニックは、キャッチにもよく使われます。
- 全米が泣いた!
- 24時間働けますか?
- その時、歴史が動いた!
『24時間働けますか?』って、どんなブラック企業やねんw
まぁ、でも強烈なワードですよね。
誰かに話したくなる『サクセスストーリー』に仕上げる
記憶の定着には『アウトプット』が非常に有効であることは知られています。
『話』に絞って言うと、人から話を聞き、その話を誰かに話すことで、記憶の定着がなされるということです。
- 人から話を聞く・・・インプット
- 人に話をする・・・・アウトプット
誰かに3回、同じ話をアウトプットすることで、記憶に定着させることが出来ると言われています。
なので、聞き手が『誰かに話したくなるストーリー』に仕上げることで、記憶の定着が期待できる状態にすることが可能です。
では、『誰かに話したくなるストーリー』って、どんなものなのか。
ここが重要ですよね。
実は、これには法則があります。
例えば、王道といわれるパターンがこれです。
- 主人公は、最初からスゴい人ではなく、様々な問題を抱えている。
- 理解者や仲間を増やし、協力しながら問題に向き合う。
- 絶対に解決できないような問題が出てきて万事休すかと思われたが、突如キーパーソンが登場し、主人公や仲間たちが飛躍的に成長する。
- 主人公だけでは、決して解決できなかった問題を解決する『サクセスストーリー』
王道ですねw
売れる本って、この王道に沿って書かれています。
大人気マンガ『ワンピース』や『鬼滅の刃』も基本的に、この法則に沿っています。
もちろん世界一売れている『聖書』もこの王道パターンですね。
この王道パターンは、人が面白いと感じたり、好きな話と感じることが多いんですね。
面白いと感じたことって、人に伝えたくなりませんか?
他にも『誰かに伝えたくなるストーリー』といものは存在します。
『豆知識』『有益な情報』『ゴシップ』などが挙げられますね。
『誰かに伝えたくなるストーリー』を意識して仕上げると記憶に粘り付く話ができるというわけです。
【実話】リンスとトリートメントの違いを学ぶ授業
それでは、ここで実際に20年前、私が師匠から受けた授業を公開します。
20年前の授業を今も覚えていることがヤバくないですか?w
それだけ、記憶に粘り付いている話だということです。
リンスとトリートメントの違いなんて、今の時代では当たり前の話かも知れませんが…
当時は、まだファッション雑誌で美容用品が特集を組まれることも稀でしたし、知らない人もまだまだ多くいる時代でした。
最初に、リンスとトリートメントの違いを簡単に伝えておきますね。
- 【リンス】髪の毛の表面をコーティングし、栄養分が逃げないよう保護する
- 【トリートメント】髪の毛に栄養分を補う
まぁ、当たり前ですねw
では、実際の授業がどんな感じだったか書いてみたいと思います。
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みんな、毎日ちゃんと頭洗ってるか?
シャンプーを手に取って、しっかり泡立て、頭皮を洗うやん。
そのあと、リンスとかトリートメントもしてるんか?
ロングにしたくて伸ばしている人とか、カラーやパーマをしている人は、リンスとかトリートメントを使ったほうが髪の毛がきれいになるから使ったほうがええんやで。
ところで、リンスとトリートメントって、どっちを先に使うか知ってる?
この順番を間違ってる人が多いんや。(実際に挙手をさせたところ、だいたい1:1の割合でした)
まぁ、間違っててもしゃーない。
リンスやトリートメントのボトルに、順番は書いてないからなw
ほな、リンスとトリートメントって、どんな役割があるんか説明するで。
(簡単な板書を使いながら…)
トリートメントは、傷んだ髪に栄養分を補う目的で使うねん。作用する場所は、髪の毛の内部や。
リンスは、髪の毛の表面をコーティングして、栄養分を逃がさないようにする目的がある。作用する場所は、当然髪の毛の表面やな。
もう一回聞くで。
リンスとトリートメントどっちが先や?
(全員がトリートメントに挙手)
そうやな。
目的が分かっていれば、どのタイミングで使うかわかるやろ。
これを知らない人は、トリートメントを最後に使ってしまうねん。
なんでかって言うと、トリートメントのほうが値段が高いから。
値段の高いものは、なんとなく最後につけたほうがええんちゃうかと思ってるねん。
でも、実際は…
リンスを先にしてしまうと、髪の毛がコーティングされてしまうから、トリートメントの栄養分が髪の毛の内部に入っていかないわけ。
だから、値段が高いから最後につけようと思ってる人は…
高いトリートメントを、ただ排水溝に毎日意味なく、流し続けてることになるねw
お金をドブに捨ててるのと一緒やw
もったいないことしてることに気付かなあかん。
きちんと目的を知って使わないとムダになるってことやな。
今日学んだことは、帰ったらすぐにお母ちゃんに教えてやるんやで。
もし、間違ってたらもったいないからな。
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授業に王道ストーリーを入れ込むのは、なかなか難しいですが…
間違いなく、誰かに伝えたい話にはなっていますよね。
それは、有益な情報だからです。
強烈なワードも入ってるし、映像化もされています。
まぁ、板書自体が映像化にもなっていますから。
だから、20年後の今も覚えているんだと思います。
今日は、ここまで。
次回は、いよいよ『記憶に粘り付く話』を使った歴史探訪シリーズです。
お楽しみに!
では、ばいちゃ。
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